千曲市戸倉のとたに接骨院です。
前回に引き続き足の捻挫について云々言います。
今回は「後遺症」についてです。
これまでの投稿で、ほとんどのケースで後遺症が残っていると云々言っていました。
では、その後遺症とはどんな症状なのでしょうか?
前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)の役割は、前回軽く触れましたが、簡単に言うと「グラつき防止装置」です。ただこれは前距腓靭帯に限った事ではありません。
そもそも靭帯には、関節が必要以上に動くことを抑える役割があります。つまり靭帯は「グラつき防止装置」なのです。
全ての関節には、機能として想定している動きの「方向」と「範囲」があります。
例えば指の関節。皆さんもグーパーグーパーしてみてください。
まっすぐ以外動きませんよね?これが指の関節の動きの「方向」です。
今度はパーの時に、思い切り指をそらせてください。反対側には握れませんよね?これが動きの「範囲」です。
指の関節の周りにある靭帯がこれ以上動かないように止めているので、決まった「方向」と「範囲」の中で動くというわけです。
では足首はどうでしょうか?
もともと想定している動きは・・・
この縦方向の動き(底屈・背屈)なんです。(汚い足ですみません・・・)
実はこの横方向の動き(内反)は想定外なんです。(爪が黒いのは気にしないでください・・・)
前距腓靭帯が切れているか、付着部の裂離骨折があると、この方向への動きが抑えられなくなり、不安定になってしまいます。
日常生活の中では歩行中の方向転換やつま先立ち、スポーツにおいてはダッシュからの急ストップやサイドステップなどで、しっかり止まるはずのところで止まれないため、捻りやすくなってしまいます。
この症状を「足関節不安定症」と言います。
そして関節の中には関節軟骨があります。
関節軟骨は、想定している方向のストレスに強く、想定外の方向のストレスに弱い特徴があります。
そのため足首の関節は横方向の動きが増えると、関節軟骨を痛めやすくなってしまうのです。
関節軟骨を痛めれば痛めるほど、関節を構成している骨自体の変形が進んでしまいます。
これが皆さんご存じ「変形性関節症」です。
膝なんかでよく耳にすると思います。
きちんと治っていないと、大なり小なりこの2つの症状が必ず出ると言って過言ではありません。
中には自覚症状が出ない、あるいは出ても軽い症状で済んでいる人もいます。
でもこれはラッキーな事なんです。
「後遺症ほぼ出るけど、出なきゃラッキー」こんなリスキーなことないですよね?
だったら最初から出ないで済む方法を選びませんか?
方法が無いならまだしも、あるんですから。
では、その方法とはどんな方法か?
つまり「適切な処置」とはどんな処置か?
いよいよ次回、それが明らかになります。
こうご期待!
などと云々。
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