千曲市戸倉のとたに接骨院です。
前回の続きです。
接骨院で保険診療が認められているのは、「そもそも接骨院って何?」で説明したように「骨折」「脱臼」「捻挫」「打撲」「挫傷」という病名がつく、いわゆる怪我です。
今回は、接骨院で保険を使って治療が出来るもの・出来ないものの具体例を挙げながら、〇×形式にご説明したいと思います。
まず初めに、ここで言う怪我の定義をご説明しましょう。
怪我とは「いつ」「どこで」「何を」「どうして」痛めたかが明らかなものを言います。
それを踏まえてまず第1問。
「ついさっき路上で転んで手を衝いちゃいました。」
これは当然〇です。
「ついさっき」「路上で」「手を」「衝いた」ですからね。
では第2問。(なんかクイズ番組みたいになってきた!)
「いつも慢性的に肩がこってて、マッサージしてもらえるかな?」
はい×です。
前回の記事で書いた通り、慢性的なものには保険は使えません。
自費診療で対応させていただきます。
続いて第3問。
「いつも慢性的に膝が痛いんだけど、昨日から急に痛みが強くなっちゃって・・・」
お、これは詳しく話を聞いてみる必要がありそうです。
「昨日痛みを強く感じる瞬間はありませんでしたか?」(←これ僕です)
「居間の床から立ち上がろうとしたときに、ちょっとズキッとしたことはありました。でもそこまで強い痛みじゃなかったんであまり気にしてませんでしたが・・・」
これは〇です。
慢性的に痛い方でも、同じような場所を怪我することはあります。
このケースでは「昨日」「自宅居間で」「膝を」「捻って」慢性的に痛かった膝を怪我しています。
続いて第4問。
「朝起きたら首が回らなくて・・・」
あぁ、いわゆる寝違えですね。
意外と知らない人も多いのですが、これは断然〇です。
寝違えが怪我だって知らない人が結構いるみたいですね。
「今朝」「ベッドで」「首を」「寝違えた」で問題なく保険請求出来ます。
いよいよラスト!最終問題は獲得ポイントがなんと10倍に・・・
はい、第5問です。
「別に怪我したってわけじゃないんだけど、なんか今日は腰が痛いんだよね。」
おっと、怪我じゃないと言っています。しかし、理由なく急に痛くなるでしょうか?
「昨日なんかいつもと違うことしませんでしたか?」(←また僕が登場しました)
「そういえば昨日娘んとこに行って、まだ小さい孫を抱っこしてたなぁ」
やはりそうでしたか。
これは〇です。
「昨日」「娘の自宅で」「腰を」「捻って」怪我をしています。
以上のように、はっきりとした怪我でなくても、本人の自覚無くいつの間にか怪我をしているケースが結構多いのです。
上記はあくまで例え話です。しかしはっきりと言えることは、理由なく急に痛みが強くなることはありません。急に痛くなったものは、怪我をしている可能性が高いです。
なのでもし「あれ?おかしいな」と思ったら、とりあえず診せてください。
そのうえで保険が使えるかどうかをこちらが判断します。
ちなみに、「保険が使えるかどうか判断する」意味もあるので、初診料はどんなケースでも保険診療の対象になります。
などと云々。
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