千曲市戸倉のとたに接骨院です。
「骨盤は簡単には歪みません」
とゆー事を云々と言っていました。
それは「上半身を支える」とゆー役割を果たすために、骨盤は非常に強固なものだからです。
今回はもう1つの骨盤の役割から
「骨盤の歪み」
の正しい解釈について云々と言っていきたいと思います。
「骨盤矯正」を謳っている接骨院や整体院のwebサイトには、大体共通してこんなイラストが載っています。
こんなやつですね。
不良姿勢を続けることによって骨盤の傾きが左右非対称になって
体全体が歪んでしまう
とゆー理屈ですね。
その歪みによって左右のバランスが崩れ、肩こりや腰痛を引き起こすのだとゆー事です。
この「骨盤の傾き」とゆーキーワード、これが骨盤の役割に大きく関わってきます。
骨盤のもう1つの役割。
それは
「重心を保つ」
です。
骨盤自体は歪みはしませんが、
骨盤全体が動くことによって体の重心を保つ
役割があるんです。
これは骨盤の動きを分かりやすく表した画像です。(誰が二重顎だって?)
この様に上半身が動いた反対方向に骨盤が動くことによって倒れないようにしているんです。
この動きがないと常に直立していなくてはなりません。
試しに皆さん、壁や柱にかかと・お尻・背中をくっつけたままお辞儀をしてみて下さい。
立ってらーれへーん
です。
これを人々は「一人おしくら饅頭状態」と呼びます。(誰が呼んでんねん)
この画像は骨盤の動きを分かりやすくするために前後の動きで表していますが、横の動きでも同じことが起きます。
つまりどんな方向でも
上半身と反対方向に骨盤が動く
事によって重心を保っているんですね。
はい、ここまでお話していていくつか疑問が湧いてきませんか?
まずは日本語の問題。
「体全体の歪み」を「骨盤の歪み」と表現していますが
日本語としておかしくないかい?
骨盤は傾いているだけです。
で、傾くのが仕事です。
別にただ任務を遂行しているにすぎません。
そしてもう一つの疑問。
左右非対称って何か問題ありますか?
はっきり言って人間の体の中で左右対称の場所なんて
1つもありません。
骨の形も基本的な構造は左右同じですが、厳密に比べれば違います。
筋肉の発達の仕方も左右で異なります。
皆さん利き手と逆手がありますよね?
その段階で左右違う使い方をしているわけですから左右対称にはなりません。
骨盤にもこれと同じことが言えます。
皆さんが日常的に行っている動作の中で、骨盤が左右どちらかに大きく傾く動作があったとします。
当然その動きは日常生活に必要だからやっている事であり、日々繰り返します。
骨盤を動かしているのは、骨盤についている筋肉です。
特定の方向に骨盤を動かし続ければ、その動きをするための筋肉は負荷が掛かり続けるわけなんで、左右で筋肉の発達の仕方に違いが出ます。
この左右非対称は問題ありますか?
生活をするうえで必要に応じて生じた左右非対称な訳ですから、全く問題ありません。
むしろ自然なことです。
人間の体は左右非対称が当たり前なんです。
「左右非対称だから不具合が~」などと云々。
これは悪戯に不安を煽るような発言なのであまり鵜呑みにしない方が良いでしょう。
そしてさらにもう一つの疑問。
とゆーより矛盾ですね。
「不良姿勢を続けることで骨盤が歪む」
が骨盤矯正の理論です。
その歪みによって肩こりや腰痛が起こると。
で、不調を改善する為に歪みを手で治すわけでしょ?
でも不良姿勢を続ければまた歪みが生じるわけです。
だったら不良姿勢にならなければいいと思いませんか?
でも大体こー書いてあるんです。
「骨盤が歪むと不良姿勢になってしまう」
おやおや?
ちょっとおかしくないかい?
一方では
「姿勢が悪いと歪む」
と言って、もう一方では
「歪むと姿勢が悪くなる」
と言う。
矛盾してない?
歪む原因は不良姿勢ですよね?
それによって肩こりや腰痛が起きるなら、その原因は
「歪み」ではなく「不良姿勢」ですよね?
「歪む」ってゆー下りいらなくない?
もし原因がなく歪んでしまったらそれは
「特発性側弯症」とゆー病気です。
現代医療においてその治療法は
・装具療法(&運動療法)
・手術療法
だけです。
(側弯症の治療法について詳しくはこちらをご覧ください)
痛みには必ず原因があります。
腰痛も肩こりもそれぞれ原因があります。
その中に「骨盤が歪んでるから」とゆーものはありません。
「○○の原因は骨盤の歪み」とゆー解釈は
そもそも間違っています。
つまり「骨盤矯正」とゆーものは
医学的に存在しないんです。
「じゃあ骨盤矯正って何?」などと云々。
いや、ちょっと何言ってるかわかんないっす。
結論としては
「骨盤矯正」なんてものは無い
って事です。
こーゆーお話をすると決まって
「出産すると骨盤歪むじゃん」
などと云々言われるんです。
次回は骨盤矯正とほぼセットで語られることが多い
「産後骨盤矯正」
について、医学的に正しい情報をお届けしたいと思います。
現場からは以上です。
などと云々。
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