千曲市戸倉のとたに接骨院です。
いよいよ肩こりシリーズ最終回です。
これまでは主に原因について云々言ってきました。
・最も多い原因は椎間板だよと。
・なぜ椎間板が傷むのかと。
・最近は神経根症でも肩がこることが分かってきたよと。
いよいよみんな気になる予防についての云々です。
今回は日常生活における2つのポイントを云々と言いたいと思います。
「○○をすれば肩こりが治る」などと云々。
「○○をすれば肩がこらない」などと云々。
今回のお話はこーゆー事ではございません。
あくまでも予防対策であって、今ある症状に対して
少しでも和らげる
少しでも悪化させない
為のお話ですのでお間違えの無いようお願いします。
〈ポイント其壱〉
長時間横を向かない
「いやいや、長時間横向きっ放しとか無いっしょ」などと云々。
確かにずっと横を向いたまま生活している人はいないでしょう。
確かにそうなんですが、ここで重要なのは頚椎の動きの特性なんです。
以前お話ししたように横を向く動き、回旋の動きをする関節は環軸関節だけです。
その環軸関節の回旋角度は平均で35°です。
つまりそれ以上回旋させると椎間板にストレスがかかって傷みやすいのです。
だからなるべくそれ以上は回旋させないでおきましょうねって話です。
まったくやるなってのはまず無理だと思います。
運転中の安全確認なんか35°じゃ絶対足りないですからね。
では長時間35°以上回旋させてるシチュエーションってどんな時でしょう?
一番わかりやすいのはテレビを見るときの角度です。
だいたい食卓や座ってくつろぐスペースにはテレビがあるのが一般的だと思います。
では普段自分が座っている場所に対して、テレビはどの角度にありますか?
一人暮らしの方はテレビの真正面に座っている方も多いと思います。
しかし家族で食卓を囲む際に、果たして全員がテレビの真正面に座れるでしょうか?
よっぽど大豪邸で広いリビングじゃないと難しいでしょう。
ですからだいたいみんなが横を向いてテレビを見ているケースが多いです。
この時にもし35°以上回旋させているようでしたら改善の余地がありそうです。
少し椅子を引いて角度をつけてあげて、回旋の角度がなるべく35°以内に収まるように気をつけてあげてください。
それ以外にも繰り返し同じ方向に回旋させる動作があれば少しでも工夫してその角度を減らしてあげてください。
これがポイント其壱「長時間横を向かない」です。
〈ポイント其弐〉
長時間上を向かない
「いやだから、長時間上向きっ放しとか無いって」などと云々。
「上を向く」と言うと天井や空を見上げてるようなイメージですよね?
長時間天井を向いてるなんて、一斉に電球が切れて何本も交換しなきゃいけない時くらいのものです。
長時間空を見上げていたら太陽に目をやられます。
そーゆー事じゃないんですよね。
そもそもなぜ長時間上を向いてはいけないのか。
それは
椎間孔が狭くなりやすい姿勢
だからです。
前回の云々で椎間孔を狭くするテストをやりましたが、覚えていますか?
そう、上を向いて横に倒して上から圧迫でしたね。(ホントに覚えてた?)
つまり上を向く姿勢とゆーのは、椎間孔を狭くして神経根を傷つけるリスクが上がるとゆー事です。
では日常的に長時間上を向いているシチュエーションなんてあるのでしょうか?
これが実際結構あるんですよ。
代表的なのは
車の運転
と
デスクワーク
です。
「は?上じゃなくて前向いてるだけじゃん・・・」などと云々。
運転やデスクワークはつまり長時間座っていることになるんですが、この時多くの方が
猫背
になっているんですよね。
長時間猫背でいるのが良くないんです。
なぜ良くないのか、僕が身をもってご説明致します。
うん。我ながらよく撮れてますね。
猫背になると本来の背骨の湾曲が右のようになってしまいます。
どちらも目線はまっすぐ前を向いていますが、ここで注目して頂きたいのが首なんです。
そう、この二重顎が、顎を引くことでより強調され・・・
違う!!二重顎だけどそこじゃない!!
猫背になると目線は前を保つために顎が上がってしまいます。
顎が上がるとゆー事は、角度的には上を向いているのと同じ状況になるわけなんですね。
つまり
猫背で前を向く=上を向く
とゆー事なんです。
つまり長時間座っている場合は、なるべく猫背にならないように顎を引いて姿勢を保つとゆー事を心がけて下さい。
これがポイント其弐「長時間上を向かない」です。
以上の2点に気をつけながら生活するだけで、肩こりはかなり軽減されるはずです。
もちろん全く無くなる訳ではないでしょうから、治療も必要ですね。
治療として一番重要なのは環軸関節の可動域をなるべく拡げてあげることです。
それを自分でやるのは難しいんです。
僕も自分で環軸関節の可動域は拡げられません。
やはり医療の手を借りる必要があるでしょう。
え?どこでその治療が受けられるか?
んー・・・そうだなぁー・・・
とたに接骨院なんかどうですかね?
などと云々。
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